関節リュウマチの症状・原因
関節リュウマチですが、微生物の関与が原因として絡んでいる可能性が言われているものの、基本的には原因は不明とされています。
初期症状としては、1つから少数の関節の痛みから始まります。そしていいずれ左右同じ部位の関節が、ほぼ同時に痛みだします。関節を動かすとこわばって動かしにくくなることがあります。特に朝起きた時にこの症状になる場合が多いようです。それ以外にも関節を一定時間動かさないでいると、こわばるようです。ですが、動かしているうちに少しずつ動かせるようになって元に戻るようです。
関節痛に関しては、良くなったり悪くなったりといた症状が繰り返し訪れ、それが慢性的に続くようです。しかし、時間が経てば治る人もいます。その場合、数ヶ月程度の期間を要するようです。
他にも心臓や肺、消化器官や皮膚と言った部分に起こる悪性関節リュウマチというのもあり、厚生省の特定疾患の一つに認定されています。この場合、治療費の自己負担分も、公費で賄ってもらえるようです。
関節リュウマチの診断
関節リュウマチは、様々な症状があり、特に発病時点での症状には個人差も非常に大きなものなので、明確な診断基準を設けるのが困難でありました。しかし、アメリカリュウマチ協会(ARA)が、そこに診断基準を設けることに成功しました。その診断基準とは、以下の7つになります。
- 1.朝のこわばりが1時間以上続く(6週間続く)
- 2.関節の腫れが三箇所以上ある(6週間続く)
- 3.手の関節の腫れがある(6週間続く)
- 4.腫れが対称性のある(6週間続く)
- 5.手のX線写真の異常所見
- 6.皮下結節が見られる
- 7.リュウマチ反応が血液検査で陽性反応
上記のうち、4つ以上あてはまった場合、関節リュウマチであるとの診断が下されることになります。適切な診断を下すには、医師の指示に従う必要があります。診断結果が出るまでは時間もかかることを覚悟しなければならないようです。
関節リュウマチの治療
関節リュウマチの治療法ですが、根本的な治療法は、現状においては見つかっていません。関節リュウマチの原因自体が不明という状態ですので、治療法も見つからないようです。
しかし、関節の痛みを抑えたり、リュウマチの炎症を抑えたり、関節の変形を予防し、動かせる状態を維持する方法や、破壊された関節の動きを再建するといったことは、ある程度は可能なようです。ですから、リュウマチと診断されても希望を捨てず、専門医にしっかりと相談し、そういった治療方法を続けてほしいと思います。