漫画の人物デッサン
漫画における人体デッサンというのも、基本的には絵画の分野で習う基本的なデッサン力が必要になるでしょう。しかし、漫画は特に、高いレベルの人体デッサン力を要求されると思ったほうが良いです。特に解剖学的な知識や人体のバランスなんかは、複雑な動きを大量に描かなければならない漫画家にとって、感覚的に身に付けなければならない分野といえましょう。勿論例外もあります。ドラえもんやサザエさんのような漫画と小畑健さんの描く漫画では、やはり要求される人体デッサンのレベルや種類が異なるとは思います。それでも、複雑な動きを描くという点では、殆どの絵柄において、人体デッサンはある程度のレベルで身に付けておくべき必須課題と言えましょう。
人体デッサンのワークショップ
漫画家を志す方が、人体デッサンを身に付けるためには、各種ワークショップを利用するのも良いでしょう。美術大学によっては、外部の人にも開放しているワークショップを開いている大学等が結構あったりしますので、そういったところを探すと良いと思います。また、美大受験予備校なんかでも、人体デッサンを教えてくれる講座があるはずですので、受験生に混じって学ぶことに抵抗が無い人は、通ってみるのも良いでしょう。それ以外にも、社会人むけのデッサンのワークショップを開いてる学校やスクールは沢山ありますので、そちらを利用されると良いでしょう。
デッサン人形
漫画家にとって、デッサン人形というのは、それなりに役立つものです。いくら人体デッサンが得意な人でも、苦手なポーズというのは結構沢山あります。そんな人のために、デッサン人形があれば、苦手なポーズをとらせることにより、かなり楽に描けるようになります。ただ、デッサン人形に頼り切るのも考え物です。デッサン人形を使って、上手に人体を描ける人というのは、元々かなりのレベルで人体デッサンが出来る人です。そうでない人は、いくらデッサン人形を持っていても宝の持ち腐れです。まずは、デッサン人形ではなく、生の人間をモデルに絵を描く訓練を一定レベルで積まなければなりません。そういった基本の訓練をしっかり積んだ上で、デッサン人形を利用するのが吉と言えるでしょう。