二級建築士の受験資格
二級建築士試験とは、個人の住宅や日常の生活において必要となる設計や施工・管理等の知識・技術の最低限のレベルの有無を判定する試験となっています。
受験資格は、大学或いは短大又は高校の建築課程を卒業しているか、大学の土木課程を卒業し、実務経験が1年以上あるか、高校の建築・土木課程卒業後に、実務経験を3年以上積んでいるか、または義務教育終了後に実務経験が7年以上あるかという、いずれかの条件を満たしている必要があります。
つまり多くの場合、大学や専門学校等で専門知識を学んだ人が受験しますが、独学でも受験が可能となっているということです。ですが、後にも述べるように、二級建築士試験は、それなりに難関ですから、出来れば専門学校等で学ぶことをオススメ致します。とはいえ、私の父は、工業高校出身でしたが、独学で1級建築士の資格を取得できましたので、本人のやる気しだいかもしれません。
二級建築士の学科試験
二級建築士試験は、学科試験と設計製図の試験の二つがあります。学科試験に合格した人のみ、設計図の試験の受験資格が与えられます。さらに、学科試験に1度合格した人は、その後2年間は学科試験が免除されます。ですから、まずは学科試験合格に全力を尽くし、合格を狙うことをオススメ致します。
学科試験の内容としては、学科Tが「建築計画」、学科Uが「建築法規」、学科Vが建築構造、学科Wが建築施工となっています。
ちなみに、設計製図の試験の内容は、設計課題の問題が前もって公表されており、それについて設計製図を作成するという試験になります。
二級建築士の合格率
二級建築士試験の合格率ですが、例年の傾向としては、二次試験的な扱いである設計製図の試験の方が合格率が高く、50%となっています。学科試験は、30パーセント〜40パーセントの合格率となっています。以下に、参考として過去5年間の合格率の推移を表にしてみました。
- 平成15年 学科試験 42.2% 設計製図合格率55.5%
- 平成16年 学科試験 43.2% 設計製図合格率55.9%
- 平成17年 学科試験 33.2% 設計製図合格率54.5%
- 平成18年 学科試験 37.3% 設計製図合格率55.8%
- 平成19年 学科試験 31.9% 設計製図合格率50.9%