人工膝関節置換術とは
人工膝関節置換術とは、破損してしまった膝関節の部位を完全に切除してしまい、そこに人工関節というものをはめこむ手術のことを言います。人工膝関節と膝の壊れて切除された部位とをしっかりと隙間無くはめ込むためには角度や大きさ、面積等を非常に細かく計測した上で行うもので、とても繊細な技術と細やかな下準備が必要な手術となっています。後十字靭帯を切除せずに残す手法と、切除してしまう手法の2種類があります。
人工関節を骨に固定するための接着剤的な役割のものとして、骨セメントという樹脂が使う方法があります。これはプラスチック製のものです。また、突起をつけてピッタリとはめ込み、固定する方法などもあります。手術は1時間半程度を要するものです。
人工膝関節手術にかかる費用
人工膝関節の費用は、それなりに大掛かりな手術であるということもあり、高額となっております。国民健康保険が適用されますので、3割負担として考えた場合、60万円〜75万円となります。保険の適用のされ方ですが、普通の人はその3割負担ですが、老人や高齢者の方ですと、2割負担、或いは1割負担ですむ場合もあります。まずはその条件を病院の方に尋ねてみると良いでしょう。1割負担ですと、20万円程度となるようです。但し、合併症が起こる可能性もあり、その場合は別途費用が必要になります。
CPMで人工膝関節リハビリ
人工膝関節の手術後のリハビリとして、CPM(シーピーエム)を使用するものがあります。CPMとは、持続的他動運動(Continuous Passive Motion)の略であり、整形外科の領域ではこの機械を使用し、関節拘縮の予防のための運動を行っています。簡単に言えば、膝を曲げ伸ばしする機械なのですが、これを使用することにより、リハビリを効率的に行うことが出来るのです。人工膝関節置換術を受ける場合、CPMを使ったリハビリも治療スケジュールの一環として組み込まれていたりします。